近年、「予防歯科」が日本でも注目され始めていますが、欧米では既に定期的に歯科検診を受けることが習慣になっています。
定期的に検診やプロの口腔ケアを受けることは、将来の残存歯数にも大きく影響します。
予防は歯が生え始めた時から始まりますので、お子様も大人の方も、生涯健康なお口づくりをしていくために「予防歯科」を始めましょう。
予防歯科
Prevention
Prevention
生涯を通じて
健康な歯でいるために
痛くなってから歯医者に行くのではなく、痛くなる前に予防をしていきませんか?
むし歯や歯周病は痛みを感じ始めた時には重症化しているケースが多く、治療を繰り返す度に歯の寿命は短くなっていきます。
また、削った歯や溶けてしまった骨を補うことはできても元に戻すことはできませんので、むし歯や歯周病になる前に予防していくことが大切です。
痛みを我慢することは、歯にも身体にもよくありません。
健康な歯を保つことで、全身の健康も維持していきましょう。
近年、「予防歯科」が日本でも注目され始めていますが、欧米では既に定期的に歯科検診を受けることが習慣になっています。
定期的に検診やプロの口腔ケアを受けることは、将来の残存歯数にも大きく影響します。
予防は歯が生え始めた時から始まりますので、お子様も大人の方も、生涯健康なお口づくりをしていくために「予防歯科」を始めましょう。
むし歯や歯周病にならないためには、歯の磨き方だけではなく、生活習慣の改善やフッ素の使用などさまざまな角度からリスクコントロールを行っていくことが大切です。
口腔内環境は年を重ねるごとに変化していきます。
むし歯が再発してしまう恐れもありますので、日々メインテナンスを行い、予防していくことをおすすめ
します。
①ミュータンス菌
ミュータンス菌は約1μmの球状の菌です。
歯垢(プラーク)となって歯の表面に付着し、糖質から酸を発生させます。
その酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かすことで、むし歯が進行していきます。
②糖質
糖質はミュータンス菌が酸を発生させる材料に使われます。
間食が多い、甘いものをよく摂取する習慣があると、歯が長時間酸にさらされるため、むし歯になりやすくなります。
③歯の質
エナメル質や象牙質の状態(歯の質)によって、むし歯になりやすい人もいます。
歯を丈夫にするためには、良質なタンパク質、歯の再石灰化に必要なカルシウムやリン、ビタミンなどの栄養素が必要なため、バランスの良い食事を心がけましょう。
むし歯になるメカニズムを理解する
ことで、
効果的に予防対策を
行うことができます。
リスクコントロール
していくために
口腔内の状態をデータ化
当院では口腔内の状態をデータ化することで、治療の進行度の確認や患者様ご自身のプラークコントロールに役立てています。
ご自身の歯の状態を把握することで、適切なむし歯や歯周病予防処置を行い、健康な歯を保っていきましょう。
歯科衛生士の担当制を採用
一人の歯科衛生士が患者様を継続して診ていくことで、症状の改善度やブラッシングのクセ、磨き残しが多い箇所を把握し、より効果的な予防方法をご提案します。
ご自分に合った衛生士のメインテナンスが受けられます。
担当変更も承りますので、お気軽にご相談ください。
まずはおうちでのケアがすべての基本となります。それに加えて歯科医院で定期的にクリーニングを行うことで汚れのつきにくい歯の表面をキープでき、ご自宅での歯ブラシをより効果的にすることができます。
国家資格を持つ歯科衛生士がスケーラーという専用の器具を用いて歯石や歯垢(プラーク)、バイオフィルムなどの汚れを取り除く、歯のクリーニングです。
その後ブラシやチップ、フッ化物入りのペーストを用いて歯面の研磨を行っていきます。
クリーニングを行うメリット
バイオフィルムとは
歯の表面に付く細菌で形成された膜です。
歯の表面に形成されたバイオフィルムが徐々に溜まっていくことで炎症が起き、むし歯や歯周病のリスクを増大させます。
歯ブラシでは落としきれないものは、専用の器具で取り除く必要があります。
お口の中の菌をお見せします!
顕微鏡で実際に菌を見ていただき、お口のネバつきや口臭の原因になることをご説明します。
自分自身のお口の状態を把握し、より効果的な予防をしていきましょう。
むし歯のリスクが高い方にはフッ素塗布を行います。高濃度のフッ素を塗布することで歯質を強化し、むし歯になりにくい歯をつくります。
フッ素は歯の再石灰化を促す効果もあり、溶けてしまった歯質を復活させることができます。
年齢に合わせたフッ素活用法
0~4歳
歯が生えてきたらフッ素の塗布をしましょう。子供用(1000ppmF程度)のフッ素入りの歯みがき粉を米粒程度使用し歯ブラシをしましょう。
4~15歳
3ヶ月に1回のフッ素塗布を受け、フッ素入りの歯みがき粉の使用だけではなくフッ素うがいもしていきましょう。
15~30歳
勉強や仕事など、さまざまな要因でむし歯や歯周病のリスクが高まります。定期的にフッ素を塗布し、フッ素入りのセルフケアグッズも活用していきましょう。
30~70歳
歯周病になりやすくなる時期です。引き続きフッ素入りのセルフケアグッズも活用していきましょう。
70歳~
身体の機能が衰えてくるとお口の中が汚れやすくなります。
フッ素でのうがいを積極的に実施していきましょう。
歯科医院でお口の中をキレイにした後、セルフケアによってきれいな状態をキープしていくことが大切です。
正しいブラッシング方法をご指導し、お一人おひとりに合った歯ブラシの選び方やセルフケアグッズをお伝えします。
ブラッシングのポイント
磨く時間は10分
1本1本磨いていくと最低でも10分程度かかります。
磨き残しが少なくなるよう、時間をかけて丁寧に磨いていきましょう。
バス法
歯ブラシの毛先を45度の角度で歯と歯ぐきの境目に当て、細かく磨いていく方法です。歯周ポケット内の汚れまで落とすことができます。
スクラビング法
歯や歯肉に対して歯ブラシを直角に当て、横に小刻みに動かして磨く方法です。
歯間部もしっかり磨くことができます。
むし歯や歯周病は生活習慣や食習慣によって口腔内の状態が変化し、発症リスクが変動します。
生活習慣を改善することで、むし歯や歯周病になりにくいお口づくりをしていきましょう。
むし歯や歯周病に
なりやすい生活習慣
フッ素入り歯磨き粉
歯みがき粉に含まれるフッ素は歯みがき後にも口腔内に残り、その効果を少しずつ発揮します。口腔内に長くフッ素を残すため、少量の水でゆすぎましょう。
フッ素洗口液
洗口液はフッ素を口腔内に留めるだけでなく、口腔内の菌の増殖を抑える作用があります。
唾液分泌量が減り、菌が増殖しやすくなる就寝前に使用するようにしましょう。
デンタルフロス・歯間ブラシ
歯みがきでは落としきれない歯間の汚れや食べ物のカス、歯垢を取り除くために必須アイテムです。ブラッシングに加えてフロスや歯間ブラシも活用していきましょう。
タフトブラシ
毛束が1つのヘッドにまとまった小さな歯ブラシです。通常の歯ブラシと併用することで、歯間や歯と歯ぐきの境目もしっかり磨け、効率よく汚れを落とすことができます。
上記以外に糖分の摂取を気を付けることもセルフケアになります。
摂取量や頻度、タイミングがとても重要で、食間に甘い飲み物、食べ物を避けるだけでむし歯リスクをかなり下げることができます。
ご自宅でのセルフケアだけでは、どれだけ丁寧に行っても歯垢や歯石を全て取り除くことはできま
せん。
毎日のセルフケアに加え、定期的にプロによるクリーニングを行い、清潔な口腔内を保つことがむし歯・歯周病予防には必要です。
健康な歯を守るために、今から予防を始めま
しょう!